ひ と こ と

 

学生さんへ

 子供の頃は運動が苦手だったのですが、高校の時に友人に誘われてラグビーをはじめました。大学時代にはアメリカンフットボールをやってました。大学四年間は、毎日8時間ほどグラウンドにいました。そのかいあって、関東代表に選ばれ、東西学生オールスター戦の西宮ボウルに出場できました。ですから球形よりも楕円のボールが好みです。今は大学時代より体力はおちていますが、まだまだ学生さんには負けません。 (たまに負けるかもしれませんが。)

 大学院に進んでからの専門はスポーツ史です。現在「歴史のなかで身体がどのように規範づけられてきたのか」ということをスポーツの視点から研究しています。

 ところで、青年海外協力隊をご存知でしょうか?私は平成7年から二年間、青年海外協力隊員としてフィリピン国立レイテ師範大学で体育学の先生をしていました。ボールもない。運動する場所もない。そもそも、学生にダンス以外の運動をする習慣がない。そんな環境でした。

 諸事情から小学校や中学校で体育の授業をうける経験がなかったフィリピンの学生にとって、ボールを投げることが出来ない、まっすぐ走ることが出来ないというのがあたりまえ。しかし、ダンスを踊れば見事なものでした。それは、フィリピンの生活の中ではダンスが大変重要視されてきたからです。このような日本とは全く違った身体文化を体験してきました。

 女子大では、スポーツの上手下手ではなく、自分から積極的に身体を動かす意識を大切にし、スポーツをとおして身体と健康について実感してもらえるような授業を目指しています。まじめでおとなしいという印象がある女子大の学生さんですが、授業のときは「自分から積極的に」がテーマです。そして、 ”Don't Worry, Be Happy” で楽しみましょう。

 

スポーツ史・スポーツ人類学とは